PTA見直しキット > 解説記事

PTA会計の決算書の書き方|収入・支出の科目と、次年度繰越金・監査報告まで

PTAの会計担当になると、年度末に決算書を作り、会計監査を受けて、総会で報告します。初めてだと「どの科目で分ければいいか」「繰越金はどこに書くか」で迷いがちです。この記事では、公開されているPTAの総会資料を参考に、決算書の基本の形と作る順番を紹介します。

決算書の基本の形

決算書は「収入の部」と「支出の部」の2つの表で作り、それぞれに予算額・決算額・差額の列を並べるのが一般的です。

収入の部

科目 予算額 決算額 差額 備考
会費 〇〇円×〇世帯
前年度繰越金
雑収入(預金利息など)
合計

支出の部

科目 予算額 決算額 差額 備考
活動費(〇〇委員会)
事務費(印刷・消耗品)
通信費(連絡アプリなど)
予備費
合計

最後に「収入合計 − 支出合計 = 次年度繰越金」を1行で示します。

科目の名前はPTAによってさまざまです。たとえば横浜市立新吉田小学校PTAの令和8年度総会議案書では、収入に「前年度繰越金」「会員会費」「助成金」「その他の収入」「預金利息」、支出に「事務事業費」「学校運営協力費」「慶弔費」「周年行事積立金」「予備費」などを立てています。大事なのは、予算書と決算書で科目をそろえることです。科目がずれると、予算どおりに使ったかを会員が比べられません。

作る順番

  1. 帳簿を締める:年度末日までの入出金をすべて帳簿に記入し、帳簿の残高と通帳の残高(手元の現金があればそれも)が一致することを確かめます。
  2. 科目ごとに集計する:帳簿の各行を科目に振り分け、科目ごとの合計(決算額)を出します。
  3. 予算額と並べて差額を出す:差額が大きい科目は、理由を備考に1行書いておくと、総会で質問されたときに答えやすくなります(例:「〇〇の行事を中止したため」)。
  4. 次年度繰越金を確定する:収入合計から支出合計を引いた額が、年度末の通帳残高(+現金)と一致することを確かめます。この額が、次年度の予算書の「前年度繰越金」になります。
  5. 会計監査を受ける:帳簿・通帳・領収書を監査担当に渡し、確認を受けます。

会計監査報告の書き方

監査報告は、決算書の次に短い文章で載せます。

令和〇年度の会計について、帳簿・通帳・領収書その他の証拠書類を監査した結果、収支は正確かつ適正に処理されていることを認めます。

令和〇年〇月〇日 会計監査 〇〇〇〇 会計監査 〇〇〇〇

公開されている総会資料でも、静岡県立焼津中央高等学校PTAの令和8年度資料では「監査の結果、適正であったことを認めます。」という簡潔な文言が使われています。監査で指摘があった場合は、「〇〇について、次年度から〇〇とするよう申し送りました」と1行添えると、次の役員への引き継ぎにもなります。

つまずきやすいところ

決算書は引き継ぎ書類でもある

決算書と監査報告は、次の役員が予算を立てるときの一番の材料です。引き継ぎ表の「会計」の欄に、決算書の保存場所と、通帳・帳簿・領収書の受け渡し日を書いておきます(記事「PTA役員の引き継ぎ」)。


役員1年目の方へ:決算書・予算書の Excel 版(合計・差額・次年度繰越金が自動で出て、通帳残高との照合欄つき)、総会議案書、議事録、引き継ぎ表をそろえた「PTA役員1年目セット」を準備しています。役員1年目セットを見る

出典

役員1年目の書類を、まとめて整えたい方へ
入会届・退会届の雛形は無料です。

雛形を無料でもらう 役員1年目セットのご案内

ご質問・ご連絡

ご質問やご意見はこちらから。メールアドレスは、返信が必要なときだけ書いてください。個別の相談や書類の作成代行はお受けしていません。

運営:てつづき工房(屋号)。このサイトは需要を確かめるための試験公開で、キットはまだ販売していません。アクセス数は、個人を特定しない回数として数え、Cloudflare Web Analytics でも計測します(Cookie は使いません)。